この職場でよかった!
たくさんの出会いからの学び
呼吸器内科病棟 中堅 Sさん
呼吸器内科ひと筋です
郷里の看護短大3年次の秋、面接と見学のために当院へ初めて足を運びました。診療科が多い、ある程度大きめな施設規模の総合病院への就職を希望していた私にとって、当院は理想に近く、雰囲気の良さを感じたので入職を決めました。現在は呼吸器内科病棟で勤務しています。
実は、呼吸器内科病棟は私が希望していた病棟ではありませんでした。初年のローテンション研修の時にこの病棟で勤務することの大変さが印象に残っていたためです。配属が決まった時はその時のことを思い出し、不安になっていました。しかし「自分にとって良い経験になるのではないか」と気持ちを新たにし、呼吸器内科病棟での勤務がスタートしました。
実際に働き始めてみると、最初の印象とは大きく変わりました。その後異動願などを出すことなく、入職以来8年ずっと呼吸器内科病棟で仕事をしています。
私にとって看護とは?
私が新人の頃、呼吸器疾患や肺がん患者さんとのケアや関わりについて、もっと勉強し学びを深めたいと思ったきっかけになった患者さんがいらっしゃいました。まだ年齢が若い、肺がん治療中の患者さんでした。入院中、状態がどんどん悪くなっていき、最期も私たちが看取ることになりました。
関わる機会の多い方だったこともあり、先輩方ならもう少し細かいところに気を配りながら看ていくことができたのではないか、もっと適切な看護ができたのかもしれないと考えることになりました。予定されていた一時退院が何度も白紙になり、帰宅が叶わず、結局一度も退院することなかったその患者さんにとって、「自宅へ帰るか帰らないか」というのはとても大きな問題だったと思います。しかし深い関わりが自分にはできていませんでした。いろいろな方向から見て関わることの大切さを知りました。
先輩と後輩、どちらも大切な仲間
そんな私にとって目標や憧れとなるのは、先輩看護師のみなさんです。忙しくても常に笑顔で豊富な知識を惜しみなく伝えてくださり、私たちを指導してくれました。そんな先輩方の姿を見ながら一緒に働くことができ、「この病棟に来て良かった」と心から思います。
現在はリーダーを任せられることも多い立場になり、その先輩方に少しでも近づいていられているとしたら嬉しいです。入職して最初のうちはなかなか「仕事が楽しい」とは思えないかもしれませんが、患者さんとの関わり、できることや新しい知識が増えることに、楽しいと思ってもらえるように関わっていきたいです。何かあった時には助け合い、協力し合えるのが良い職場だと考えていますし、私自身もそうでありたいと思っています。